アメリカでは1030万人(労働人口の7.4%)がフリーランスとして活動しているという記述がWikipediaにありますが、日本国内の数字で、ある程度確からしいと思えるものはなかなか見つかりませんでした。それであれば自分で調べてみようということでやってみました。
色々な統計がありましたが、一番使いやすそうだった中小企業白書2009年版をもとに、日本の三次産業における小規模企業数を調べてみました。ここでいう小規模企業とは、従業員20名以下(卸売業、小売業、飲食店、サービス業は5 人以下)の企業および個人事業主を指しています。また数字をまとめるにあたって1次産業と2次産業、公共サービス系の企業は対象外としました。
産業 | 小規模企業数 |
---|---|
情報通信業 | 20,137 |
運輸業 | 58,833 |
卸売・小売業 | 919,310 |
金融・保険業 | 28,870 |
不動産業 | 282,344 |
飲食店・宿泊業 | 573,277 |
医療・福祉 | 141,982 |
教育・学習支援 | 104,890 |
複合サービス業 | 3,707 |
サービス業 | 657,583 |
合計 | 2,790,933 |
これは多いのか少ないのか。アメリカの人口は日本の約3倍ですので、その比率を考えると、また上記の1030万人というのはフリーランス人口で小規模な法人は含まれてないと考えられるので、それも合わせて考えると、アメリカと比べると、割合的に少ないということが言えると思います。
また当たり前ですが、小規模企業の全てがCoworkingできる事業形態ではないと思いますので(小売業や飲食店・宿泊業の多くは出来ないはずですよね)、実数としては更に減ってくるだろうと思います。多くみても150万事業者くらいでしょうか。
「マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと」という本では人口の1%がそれを行うならばそれはトレンドであるというようなことが書かれています。日本の人口は1億2000万人ですから、120万人がやればかなり強力なトレンドとなりうるということです。これを拡大解釈すると労働者人口の1%はだいたい60万人、さらに拡大解釈すると、今回対象として試算した小規模企業の1%は1万5000。この15,000人が何かしらCoworkingに関わるような状況になれば、まずは素晴らしいのではないかと思います。
いつかそうなる日が来るよう私も頑張っていきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿