2011年12月1日木曜日

2011年のコワーキング



コワーキングアドベントカレンダー2011に参加しています。今日12月1日から25日まで毎日日替わりでコワーキングについてリレーブログが展開されていきます。おたのしみに。

2011年、日本のコワーキングは信じられないくらいに広まりました。昨年2010年の今ごろはまだ、神戸のカフーツ、東京のPAX Coworking、そして12月に大阪にできたJUSO CoWorkingと全国に3カ所しか存在せず、運営していたメーリングリストも30人程度の規模だったと思います。
神戸から東京に出張に来たカフーツのメンバーの菱川さんと「コワーキングする人ってなかなかいないですねえ」と嘆き合っていた記憶があります。

なにかちょっと風向きが変わりつつあるかなと思ったのが、12月に開催したPAX CoworkingでのJelly!。この日は平日夜の開催だったのですが、20人ほどの人が集まり、それまでで最高の参加者数となりました。今まで知り合いベースでの参加者層から徐々に広い層に拡大してきているなという印象を受けました。

そのJelly!に参加していた河村さんが、その後、年が開けて2011年3月に下北沢オープンソースカフェをオープン。今から振り返ると、このオープンがかなりエポックメイキングな出来事だったのではないかという気がします。

オープンソースカフェはガレージを改装して作られていて、入れるのはせいぜい10人ちょっと。でも、センスが光るとても居心地の良い空間で毎週水曜日に開催されているJelly!には、毎回多くの人が訪れていました。訪れた人の多くは、コワーキングの魅力に触れると同時に「コワーキングスペースって思ったよりも気軽に始めることができるんだ」ということを体感したのではないかと思います。

東日本大震災を挟んで、これ以降、首都圏では徐々にコワーキングスペースが増えていきます。白坂さんが渋谷にJelly Jelly Cafeをオープン。中畑さんコワーキングスペース恵比寿を開設しました。また上津原さんもちょうど今日12月1日にタネマキを横浜で立ち上げています。彼らは皆、下北沢オープンソースカフェでコワーキングを体験し、自分でもやってみようと思い立った人たちです。

同時に企業での取り組みも始まりました。僕が入居しているPAX Coworkingとコクヨ、富士ゼロックス、NECといった大企業が共同プロジェクトとして行った「分散クリエイティブワークPJ」。企業がコワーキングをどう活用していけるのかという視点で、お互いの拠点を自由に行き来してコワーキングするという実験でした。このプロジェクトの中からバナナの伝説も生まれています。

またコワーキングというと、とかく、フリーランサー、IT系の人のためというようなイメージがつきやすいですが、cococi coworkingやJUSO Coworkingでやっている家族ラボというイベントは、子供連れOKでコワーキングができたりします。またミネルヴァラボは社内起業プロジェクトとして育児休業後の女性が立ち上げたコワーキングスペースです。これらは様々な人がそれぞれ自分にあった働きかたをするためのプラットフォームとしてコワーキングが機能している好例だと思います。現在、シニアのためのコワーキングを企画されているという人がいらっしゃるというお話も伺ったりしています。

8月に開催されたNew Work Cityトニーさんを招いたイベントも非常に注目を集めました。告知開始後、確か2日間で定員(80名?100名?)に達するほどの勢いで、この頃からコワーキングへの注目が高まったきていることをとても実感し始めました。

そしてこのイベントのあと、メディアへの露出が増えてきました。9月には東京メトロで配布されているフリーペーパー「メトロミニッツ」、TV東京「モーニングサテライト」、NHK「さきドリ」、J-WAVE「ロハスサンデー」など様々なメディアに取り上げられました。これは、コワーキングという働き方が特定の層だけでなく多くの人の共感をよぶ要素を持っていることの証だと思います。

また12月11日には神戸で「コワーキングフォーラム関西」が開催されます。こちらもあっという間に定員に達してしまうほどの人気です。東京でも同じようなイベントを開催できればと思っています。

他にも全ては紹介しきれないのですが、関東はもちろん、関西、北陸、九州に続々とコワーキングスペースができています。そしてコワーキングを体験する人がどんどん日本中に増えてきています。興味のある人はぜひ一度コワーキングを体験してみてください。近くのコワーキングスペースに行けば、きっと暖かく迎えてくれるはずです。

2011年は日本のコワーキングが本格的に普及してきた年だったと思います。来年は更にコワーキングが拡がるはずです。ひとりでも多くの人がコワーキングを体験し、この世界に飛び込んでもらえればと思っております。


2 件のコメント:

  1. 非常にわかりやすい解説(歴史)と私にはチョッピリ引っかかったシニアのためのコワーキングの一言、、、私もトニーさんのイベントで知ったのですが自分の働き方・社会との接し方を変えていくためにも必需テーマかと思っております。。。

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  2. 私は私があなたのブログを発見するためにチェイスがあったことをうれしく思います。ニューヨークは今トラフ難しい瞬間を渡すと、その米国についても、人々はあまりにもそれらを考慮して助けるべきである。
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