2010年6月20日日曜日

coworkingとは(1)

このブログをはじめて数日ですが、肝心のcoworkingとは何か、ということについて書いてませんでした。

この言葉が出てきてまだ数年で、日本ではまだほとんど普及していない状態ですので、色々な人の定義があると思いますし、まだまだこれから変わっていくものだと思います。しかしだからといって何も書かないのもよくないですし、ブログとはその刻々と変わっていくものを追い続けるものだったりしますので、現時点での私が考えるcoworkingというものを、たまに書いてみる、というのがよいのでないかと思ってます。

ですので、とりあえず、このブログを始めた今時点での個人的に思うcoworkingを書いてみます。

まずノマドという言葉があります。ノマドというのは、遊牧民というような意味ですが、都市のなかを遊牧民のように渡り歩きながら仕事をする人のことを指します。たとえばスターバックスなんかでノートコンピュータを開いてイー・モバイルでインターネット通信をしながら仕事をするような人のことです。私自身もそのようなスタイルで仕事をすることが多いです。

インターネット、モバイルインターネット環境、クラウドといったものが普及し、整ってきたことによってこのような働き方が可能になってきました。事務所といった固定の場所や、大量の紙の書類といったものが、不要になり、それらに縛られて仕事をする必要がなくなったことによる比較的新しいワークスタイルです。国内でも認知が広がりつつあります。

例えば、佐々木俊尚さんの「仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)」という書籍でとても詳しくノマドについて記述されています。

そこでCoworkingとか何か。

簡単にいうと、ノマドというのは都市のなかを回遊しながら仕事をする人々ですが、Coworkingはノマド達がたまに戻って来れるベースキャンプの ようなスペースとそこから生まれるコラボレーションやコミュニケーションを指した概念、 ということになると思います。

例えば、勉強会なんかもCoworking的な要素が含まれていると思いますが、Coworkingはもっと目的意識の希薄な、というと語弊があるかもしれませんが、例えばtwitter的な空間といえばよいのでしょうか、ゆるく空間を共有している中から新たな何かが生まれるかもしれないというようなものです。 ですので、 単なるスペース貸しやオフィスシェアリングとは違います。

先日このブログで紹介した日本初のCoworkingスペース「カフーツ」の「CoWorkingとは」という文章でも強調されているように、人とのコミュニケーションを重視しています。「Coworkingする5つの理由」というエントリーでも記載があるようにコネクション、コラボレーションがキーワードとなっています。

ですのでCoWorkingの参加者はサービスを利用する、という立ち位置(も当然ありなのですが、それだけではなく)ではなく、他の参加者と一緒にコミュニティを作っていくというより能動的な意志が必要になってくると思います。神戸のカフーツがカフーツ(仲間という意味)という名称にしたのもそのような意識のあらわれではないかと思います。

もちろんコミュニティだけではない、実利的な部分も魅力としてあったりするのですが、単なるオフィスシェアとは違う点としてコミュニティという部分が挙げられるのではないかと思います。

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